中学受験せず英語学ぶ(日本経済新聞2022年2月15日記事より)
小学校(高学年)英語の勉強のポイント
1「アカデミック・イングリッシュ」を目指す
・英語で書く能力を高めることは大学入試にの有利
・英検準1級を取った後はTOEFLに移行を
2 受験や入試のための英語教材からは距離を置く
・「red」は「赤」ではなく「the color of blood」などと表現できるようにする
・英語が母語ではない子が使うESLのテキストを使う
・わからない単語は英英辞典を引く
3 英語を「英語で仕入れる」ことを意識する
・「効いた音声を口に出して発音する」「読んだものの要約文を書く」
「書いたものを声に出して読む」を繰り返す
・英語の発音とつづりの規則性を学ぶ「フォニックス」を習得する
・CDなどがついた英語の本を親子で読む
1「アカデミック・イングリッシュ」を目指す
英語で聞く、書く、答えるという実践的な能力を身につけることが大事。
米国の有名大学へ行ける大学を志望する子も増えている。
今後、英検やTOEFLの4技能テストを使ったり、記述式を入試に出題する大学も増えると見られている。
2 受験や試験のための英語教材からは距離を置く
細かい勉強法でいえば、英語は英語で考えることを意識してほしい。
日本語に訳してから理解する癖がつくと理解の速度は遅くなり、講義などについていけなくなる。
例えばredはではなくて「the color of blood(血の色)」と表現できることを目指す。そのためには日本語で書かれた教材ではなく、英語圏で英語が母語でない子が勉強するために使うESL(English as a Second Language)教育プログラムのテキストを使うといいだろう。
わからない単語英英辞典を引く。カードに日本語ではなく英語で書く。さらにその言葉を使った英文を書く。英英辞典を引くことが難しい子は、英単語の意味を絵で表現している「ピクチャーディクショナリー」を使い、カードに絵を描いて単語とイメージを結びつける。
すべて英語で完結させることで、言葉により忠実な意味を理解できるようになる。英語を英語を通して考えられる人は単語をイメージと結びつけて文章を理解できるようになる。
学習効率が高いのは「音声を聞いてから口に出して発音する」「読んだものの要約文を書く」「書いたものを口に出して読む」を繰り返すことだ。ただ、小学生が自宅でこれをやるのは難しいかもしれない。
3 英語を「英語で仕入れる」ことを意識する
中学受験をするしないに関係なく家庭でも心がけたいことがある。まず、英語の発音とつづりの規則性を学ぶ「フォニックス」を習得すること。自分が聞く音や発する音と、つづりを一致させられるとスペルを覚えるのが楽になり、発音もネーティブに近づく。子どもがすでに学校でローマ字を習い始めていたら、全然違うものだと伝えよう。
簡単な英語の本を親子で読むのもおすすめだ。なかでもCDなど音源がついている本は音を何度も聞きながら読みたい。物語を通じて海外の文化や歴史を理解することもできるだろう。
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